注目の美容成分 CBDとは?
CBDとは、Cannabidiol(カンナビジオール)の略称です。大麻草(ヘンプ)から抽出される成分の1つで、近年注目を集めている美容・健康成分です。
大麻草には、カンナビノド類、テルペン類、フラボノイド類、フェノール類などを含めて500種類以上のさまざまな化合物が含まれており、中でもカンナビノイドと呼ばれる生理活性物質は、炭素数21の化合物で104種類も確認されています。
大麻草に含まれるカンナビノイドで有名なのは、マリファナの主成分となるTHC(テトラ・ヒドロ・カンナビノール)と精神作用や中毒性のないCBD(カンナビジオール)があります。
THCおよびCBDは、1960年代にイスラエルの化学者メクラム氏によって発見され、ポリフェノール構造をもった成分です。
フィトケミカルとCBD
植物は、紫外線や有害物質、害虫などの外的環境から身を守るために、色素や香り、アク、辛味など様々な成分を産生しており、それらの成分は、「植物性化学物質」として、注目されています。
その植物性化学物質のことをギリシャ語の「phyto(植物)」+「chemical(化学)」を組み合わせて、「Phytochemical/フィトケミカル(ファイトケミカル)」または「Phytochemicals/フィトケミカルス(ファイトケミカルス)」と呼んでいます。
フィトケミカルは、全部で数千種類存在するともいわれており、一例をあげると、アントシアニン、アスタキサンチン、スルフォラファン、カプサイシン、フコイダンなどがあり、CBDもその一種です。
近年、フィトケミカルは様々な研究が進められていますが、中でもCBDは、250以上の疾患に対する研究が行われており、1,000以上の論文が発表されていることからもその注目度の高さがうかがえます。
研究データのある疾患の一例
不眠/睡眠障害、自律神経失調症、認知症、胃腸障害、癌、片頭痛、ぜんそく、更年期障害、花粉症/アレルギー、関節炎、ニキビ、アトピー性皮膚炎 など
エンドカンナビノイドシステム(ECS)とCBD
CBDを調べていると、エンドカンナビノイドシステム(以下ECS)という言葉が登場しますが、どのような機能かご存じでしょうか?
ECSとは、私たちの体内に本来備わっている身体調節機能のことで、身体と心のバランスを保つ、コントロール指令室の役割を果たしています。
ECSは、ニューロン・神経回路・受容体・細胞・分子・酵素などから形成され、全身に分布し、食欲、痛み、免疫調整、感情制御、運動機能、発達と老化、神経保護、認知と記憶などの機能をもち、細胞同士のコミュニケーション活動を支えています。
ECSが発見されたのは、1990年代なのですが、医科学における重要な発見と称される裏付けのように、すでに2万件を超える論文も発表されており、
中には、外部からの強いストレスや加齢に伴う老化により、ECSの働きが弱る(カンナビノイド欠乏症)と、様々疾患になることが明らかにされています。
CBDは、このECSをアシストすることで様々な心身の不調を整え、身体が本来の機能を取り戻すサポーターとして、医療はもちろん、健康・美容の世界でも注目を集めているのです。
CBDの主な作用
抗炎症、抗酸化、鎮静、鎮痛、抗糖化、神経保護、細胞新生、免疫システムの調整、抗ストレス、抗菌、食欲抑制、皮脂抑制 など
CBDの有効性と安全性
CBDの美容効果
CBD化粧品の開発